ビートのディシプリン SIDE4
上遠野浩平著、『ビートのディシプリン SIDE4[Indiscplie]』、電撃文庫、2005年を読む。
以前、3巻を取り上げたときに、〈ブギーポップ〉シリーズの1冊で、しかもSIDE3で終わりだと思い込んでいたが、その後、〈ビートのディシプリン〉シリーズという別のシリーズで、このSIDE4で完結だと気づいた。 とは言うものの、〈ブギーポップ〉シリーズと大幅に登場人物はだぶっているし、謎の組織・統和機構も出てくる。
〈ビートのディシプリン〉は、合成人間ビートがカーメンという謎の何かを探すように、破壊兵器のような合成人間フォルテッシモから命じられたことから、とんでもない厄災と統和機構の中枢の変動に巻き込まれるというお話だった。 そして、このシリーズでは、統和機構やその他の組織が垣間見えてきた。 それと同時にすごい連中が出てきたわけだが、その連中の能力は、どうすごいのかとか、どういう能力なのかとか、そういうのがとてもわかりにくくなってきている。 強さのインフレが、わかりにくさに回収されているような感じがする。
この先、物語はどこに向かうのかわからないけれど、もしかして世代の交代という形で物語がたたまれようとしているのだろうか。 いずれにせよ、派手なひきで終わっているので、〈ビートのディシプリン〉は完結だが、続くようだ。
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