検索エンジン戦争
ジェフ・ルート、佐々木俊尚著、『検索エンジン戦争 -- インターネットの覇権をめぐる興亡と争奪戦の物語』、アスペクト、2005年を読む。
本書は、検索エンジン関係の記事をよく書いているジェフ・ルートと佐々木俊尚による検索エンジンの歴史に関する本。 これまでも検索エンジンの本はいろいろあって、多くは検索エンジンの使い方に関する本だった。 本書は、検索エンジンの果たしてきた役割や歴史や競争などに関する本で、非常によく書かれていると思う。
内容は、初期の検索エンジンとSEO、検索エンジンと広告の関係、グーグルの歴史、グーグルVS.ヤフーVS.MSNサーチ、検索エンジンの現状と未来といったところ。 特に、SEOがらみの話は、ユーザの知りたい情報と企業の売り込みたい情報のせめぎ合いをどう解決するかという問題で、非常に興味深い話題だと思う。 それから、今までよくわからなかったWeb広告の全体像が、本書を読んですっきりわかった。 また、サーチエンジン関係の買収劇の全体像も、非常にわかりやすく書かれている。
個人的には、最後に紹介されているオープンソースの検索エンジンnutchがおもしろそう。
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