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2005.08.09

どおまん・せいまん奇談

荒俣宏著、『鳥羽ミステリ紀行 どおまん・せいまん奇談』、ゼスト、1999年を読む。 なお、本書は2001年に角川ホラー文庫から『絶の島事件 シム・フースイVersion 5.0』としても出ている。

買ってから数年寝かせていた本だが、ふと、目についたので読んでみた。 本書は、鳥羽市観光協会の九鬼嘉隆四百年祭実行委員会のミステリツアー事務局による賞品総額1,000万円という「鳥羽ミステリツアー」関連の本として出版された。 本書には〆切が2000年3月31日必着の応募葉書が付いていて、鳥羽の名所を訪れてクイズの解答を書き込んで、送ると抽選で賞品が当たるという企画が行われていた。 鳥羽というと、一つはミキモト真珠、江戸川乱歩の『パノラマ島綺譚』、九鬼水軍、水族館、そして本書には出てこないけれど秘宝館などが有名。 また、近くには伊勢神宮がある。

また、本書は〈帝都物語〉に登場した風水師黒田の子孫の黒田龍人と霊媒の有吉ミヅチが活躍する〈シム・フースイ〉シリーズの一冊でもある。 ストーリーは、黒田龍人が、鳥羽の町おこしを依頼されて調査にやってくる。 すると、ちょうど、依頼人が真珠をあしらった財宝の盗難の容疑をかけられていて、この盗難事件と鳥羽のオカルト談義が並走していく。

残念ながら、このお話、えんえんとオカルト談義をしているだけだったり、そしてそれはあんまり事件と関係なかったり、唐突にミルトン・エリクソンの話が出てきたり、謎もあんまり明らかにならなかったり、黒田とミヅチも活躍しなかったりする。 せめて、クイズの応募期間内に読めば、もう少し楽しめたかも。 〈シム・フースイ〉シリーズは、この本以降出ていないけれど、初期の頃の作品のようなノリのものをもっと読んでみたいような。

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