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2005.09.28

少女には向かない職業

桜庭一樹著、『少女には向かない職業』、東京創元社、2005年を読む。

本書は、ライトノベルで活躍中の桜庭一樹の最新作。 東京創元社のミステリ・フロンティア・シリーズの1冊として出た本。

お話は、勝手でダメな大人たちとの崩壊家庭に暮らす大西葵、中学2年生。 でも、学校では、お笑い担当の明るい少女を装ってみせる。 そんな彼女が、大人からの心ない攻撃や、幼なじみの少年との関係に起因する級友たちとのいざこざがトリガーとなって、平穏を維持するためのつくりものの生活から離脱していってしまうというもの。

大西葵は、日常と日常の崩壊した世界の境界線上で、宮乃下静香という少女と出会うが、彼女との微妙な友情が、痛く、じんわりと描き出されている。 宮乃下静香は、本が好きで、学校では眼鏡少女でもの静かで風景にとけ込んでしまっているが、資産家の娘で、学校の外ではゴスロリ少女をやっている。

そして「少女には向かない職業」とは殺人のことだ。 少女のおかした2件の殺人事件を通じて描かれた、桜庭一樹版「下妻物語」が、本書だ。

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