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2005.09.17

東京奇譚集

村上春樹著、『東京奇譚集』、新潮社、2005年を読む。

本書は、村上春樹の最新短編集で、5つの作品が収録されている。 この和紙っぽいテクスチチャーで装丁された本の、しぶい色の帯にはこう書かれている。

きたん【奇譚】〈名詞〉
不思議な、あやしい、
ありそうにない話。

しかしどこか、あなたの近くで
起こっているかもしれない物語。

そして、最初の短編「偶然の旅人」は、「村上」という語り手が、知人が個人的に語ってくれたものであると述べている。

これは本当かもしれないし、そうではないかもしれない。 本当だとしても、他の作品の中には、現実にはあり得ないだろう話も含まれている。

あり得ても、あり得なくても、胸に寂しさを感じる、そんな作品が収録されている。 書き下ろしの「品川猿」は、読んでしばらく茫然としてしまった。

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コメント

はじめまして。
『品川猿』、とてもよかったですね。

猿の面白さと、その後語られる家族の話……
あの展開には驚きました。

何回も読み直そうと思ってます。

投稿: 金の猿(金さる) | 2005.09.17 10:49

金の猿さん、こんにちは。

「品川猿」は、蛙のかえるくんのことを、なんとなく思い出しながら読んで、急展開の後の相談者の女性の決心に共感しました。

今でも余韻が後をひいています。よかったです。

投稿: ちはや | 2005.09.19 01:11

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昨日までの暑さもやわらぎ……これから秋らしさを増していますね。 そう、読書の秋で [続きを読む]

受信: 2005.09.17 10:51

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