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2005.10.01

陰陽師 13 太陽

岡野玲子著、夢枕獏原作、『陰陽師 13 太陽』、白泉社、2005年を読む。

本書は、『陰陽師』の完結編。

えーと、この気持ちをどう表せばいいだろうか。

そう、『ガラスの仮面』だ。

『ガラスの仮面』は、「紅天女」という演劇をめぐる2人の若い天才女優の物語だ。 そして「紅天女」とは、千年の梅の木の精である紅天女と仏師一真の恋の物語。 一真が恋をした村娘・阿古夜こそ、仏像を彫ろうと思い見つけた梅の木の精だった・・・。

人でない超常の存在が登場する幻の名作「紅天女」。 いかに、超常の存在を描き、幻の名作の舞台を紙の上に創り出すのか。 そしていかに登場人物たちの深い葛藤を描ききるのか。

『ガラスの仮面』の物語は、最終章に入り、長々とひじょうにゆっくりと展開していっている。

そんな『ガラスの仮面』の描こうとしているものを思うと、ふと、こんな気持ちになることがある。

つまり、もしも、本当に、人を超えたものの世界が描かれ、それを読むことがあったら、一体、どんな気持ちになるのだろうか、と。

その答えの一つを、この『陰陽師 13 太陽』に見た気がした。

ミクロ・コスモスとマクロ・コスモスの照合、重なりあう世界の符合と符合、通常の人の論理を超えた論理、男性原理と女性原理・・・。

ある意味、稀代の電波作品ともなってしまった。 意味がよくわかると思えるようになったら、注意した方がいいかもしれない。 向こう側の世界とふれあうとき、大量の情報が非線形に流れ込み、波打ち、翻弄されながら見る夢とは、このようなものなのかもなあと仰ぎみるのが無難なところかも。

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