CHERRY
筒井旭著、『CHERRY』、マーガレット・コミックス、2005年を読む。
『電車男』の認知とともに、ある意味、「オタク」という存在が受け入れられる素地が作り出された。 これは、キモくて、ダメで、これまで理解できない、したくないという対象から、キモくて、ダメだけど、それはそれで一つの世界があって、理解できないものでもないという対象へ、オタクが転換した瞬間だった。 かくして、「オタク」というシンボルが民間人からも消費されうる時代が到来した。
本書は、そのような時代背景のもと、「オタクの自信」を描いた作品。 題材は、オタクと女装と入れ替わりと恋愛。 お話は、オタクの少年が、意識不明で入院した双子の妹に化けて、代わりに恋愛をするというもの。 オタクであることが、世間一般では蔑んで見られるが、そこからのブレを積極的に描いている。 漫画としては、普通におもしろかった。
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