« シュヴァリエ 1 | トップページ | 改訂第二版 FreeBSDビギナーズバイブル »

2005.10.24

プロフェシー

UFOなどの怪事件を取材したジョン・A・キールの『プロフェシー(旧訳: モスマンの黙示)』が、映画になっていたというので、見てみた。 マーク・ペリントン監督、リチャード・ギア主演、「プロフェシー」、2002年作品。

本作は、原作のルポをシャッフルして、ほとんど完全に別なストーリーとして作られた、毒電波系ホラー映画。 よって、実話が元になっているとは言え、本作は実際には実話の断片を元に創り出されたフィクションである。

お話は、クリスマス・イブに事故を起こしたワシントン・ポストの記者ジョンは、この事故により妻が脳に疾患を抱えていることを知る。 妻は、結局、死亡してしまうが、巨大な蛾人のようなスケッチを多数遺していた。 ある日、取材に行く途中で、車が立ち往生してしまうが、そこは何故か走っていた場所から遠く離れたウェストヴァージニア州のポイントプレザントだった。 この町では、人々が奇妙なものを目撃するという事件が多発しており、その中で、妻の死亡事件と関係しそうな手がかりをつかむ。 巨大な蛾人は何なのか? ジョンに襲い来る超常現象や予言の数々は何を意味するのか? …すべては謎のまま、終わるというもの。

筋らしい筋はなく、伏線らしく見えた話も全く活用されない。 ジョンも、謎の予言にふりまわされっぱなし。 普通のストーリーを求めて見るとブチ切れるかもしれない。 というか、よくこんなの上映したなあという。

原作は、1966年の事件を描いて1975年に出版されたもので、現在のUFO都市伝説で有名なグレイ型の宇宙人の陰謀なんてものは影も形もなかった頃のもの。 そういう意味で、相当に変(?)なUFO(?)ものの作品になっている。 というか、映画にはUFO自体出てこない。

この作品を一番理性的に見れば、嫁さんをなくした男が、狂気の淵へと墜ちていき、そこで見た毒電波世界を映像化したものだと言えるかも。 相当に変な映画だったことは間違いない。

|

« シュヴァリエ 1 | トップページ | 改訂第二版 FreeBSDビギナーズバイブル »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プロフェシー:

« シュヴァリエ 1 | トップページ | 改訂第二版 FreeBSDビギナーズバイブル »