リヴァイアサン 12
衣谷遊作画、大塚英志原作、『リヴァイアサン(12)』、メディアワークス 電撃コミックス、2005年を読む。
本書は、『リヴァイアサン』の最終巻。 ちゃんと、決着が着いていておどろいた。
以前紹介したように、『リヴァイアサン』は、東京を舞台にエンドレスに終末を描いた作品だったが、とうとう結末に辿り着いた。
なぜ、終末の東京に異形のもの、マイノリティたちがやってくるのか。 そして、もしも、ハルマゲドンの後に、すばらしい世界が到来するとしたら、どんな世界なのか。 違いによる争いのない世界という、その一つの答えを描いてみせている。
とは言え、本書の主人公の戦わない戦う理由は、自分の好きな女性のためにということに尽きる。 これは、ササキバラゴウが『〈美少女〉の現代史』で指摘した問題をはらんでいる。 自分が何のために戦っているのかには、自覚的でありたいもの。
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