稗田のモノ語り 妖怪ハンター 魔障ヶ岳
諸星大二郎著、『稗田のモノ語り 妖怪ハンター 魔障ヶ岳』、講談社、2005年を読む。
本書は、妖怪ハンターというか、稗田礼二郎シリーズの最新作の連作短編集。 「メフィスト」誌に連載されたものを加筆訂正してまとめたもの。
お話は、魔障ヶ岳というところに、「天狗の宝器」というものの調査に赴いた稗田。 増えた同道者たちと、辿り着いた場所で、異界のモノに名前をつけるようにと誘われるが…。 そして、その後、異界のモノを連れ帰ったものたちの間に事件が起こるというもの。
本作品では、ラップやケータイなど、現代のものが出てきて、結構、びっくり。 カバーのデザインも凝っている。 「メフィスト」効果だろうか。 ストーリーの方は、人間の欲望を投影される名前無きものと、欲望の暴走を描いたもので、いつもの諸星作品になっていて、安心。
帯には、「生命の木」を映画化した「奇談」の広告が載っていた。 11月19日ロードーショーとのこと。
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