萌え経済学
森永卓郎著、『萌え経済学』、講談社、2005年を読む。
本書は、萌えとは何かからはじめて、萌え産業の現在を紹介、そしてアート産業と比較し、ネットで流通する商品を論じて終わっている。 これらは、それぞれ単発のお話としてはおもしろいのだが、全体として見るとちょっとまとまりが弱いかも。 『萌え経済学』というよりは、『萌え産業論』という感じだったが、おもしろい本だった。
ちょっと気になったのは、香山リカの「バーチャルな世界でかき立てられた妄想を現実の世界で実行したい、との欲望を抱く人がまれに現れる可能性も当然、出てくる」という主張に対して、著者が本田透の『電波男』などの記述を引用し「その可能性は限りなくゼロに近いと考えている」と述べているところだ。 『電波男』の主張って、かなりラディカルなものだと思うんだけど…。
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