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2005.11.08

インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?

森健著、『インターネットは「僕ら」を幸せにしたか? -- 情報化がもたらした「リスクヘッジ社会」の行方』、アスペクト、2005年を読む。

本書は、香山リカとの共著『ネット王子とケータイ姫 -- 悲劇を防ぐための知恵』(中公新書ラクレ、2004年)などもある著者による、情報化社会論。 本書で取り上げられている話題は、E-mail、ケータイメール、サーチエンジン、ブログ、Webの進化、ICタグ、監視カメラ、バイオメトリクス認証など。 これらの功罪をわかりやすく紹介している。

本書の特徴は、インターネットやケータイやゲームがなんとなく嫌いなのでケチを付けているのではなく、非常に冷静に利便性を納得した上で、それでも不安だったり、問題だったりするものを取り上げているところだ。

インターネットの進化は、人と人との情報交換を膨大にかつ高速化した。 自らの嗜好に沿って手に入れていく情報が、自らの変貌を加速させ、それが集団的に非線形な振る舞いを増幅する。 個人が集まって形成された企業や国家は、個人を追跡することを志向し、個人は追跡される対価として、購入時に付くポイントやおすすめ機能の利便性を手に入れる。 地域ではなく、嗜好によって、クラスター化した民族が出現してくるかもしれない。 そんな先に待っている未来の世界は、ちょっと想像を絶したものだろう。

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