ネットゲーム チート RMT の教科書
アリス・リデル著、黒川かえる監修、『ネットゲーム チート RMT の教科書』、データハウス、2006年を読む。
本書は、いろいろな意味で有名なとあるMMOPRGをメインのターゲットとしたチート(ある種のデータの改変)、BOT(レベル上げなどの自動プログラム)、RMT(アイテムその他の現金取引)の話を紹介した本。 タイトルには「教科書」と書かれているけれど、ちょっと違うような気もする。
本書では、チート、BOT、RMTなどについて、どこまで本気なのかは不明だが、とあるMMORPGのデザインのダメさが引き起こしている問題であるという主張がくりかえされている。 その上で、それぞれの解説が行われている。
チートやBOTに関しては、おおざっぱにはプログラムの構成を推測し、ある行動を取らせ、そのときのパケットその他を解析して、分析していくという方法が紹介されている。 なお、載っているプログラムは本当に基本的な部分しか書かれていないので、そのままではあまり大したことはできないだろう。 また、オブジェクト指向に関しては微妙な説明になっているような。
リバースエンジニアリングの体験活用談の一つとしては、興味深い本だった。
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