スピナス
清水みよこ原作、楠木あると漫画、『スピナス』、モーニングKC、2005年を読む。
スピナスとは、スピリチュアル・ナース(心霊看護師)の略とのこと。 本書は、霊が見えてしまう看護師・卯月麗香を主人公にした、心霊因縁ものの漫画。 心霊看護師といっても、ふだんは普通の看護師として勤めている。 ときたま、霊能を活かして、問題に当たるといった感じ。 お話としては、非常にオーソドックスな因縁話が多く、宜保愛子のコミックスをはじめとした、心霊作品などとも共通点が多い。
実際に人が死に、そしてそれに直面する機会の多い病院では、死について考えることも多いだろうし、ときには家庭の事情なども見えてしまい、いろいろと葛藤も多いことだろう。 カルト的な新宗教には、看護関係の若い入信者が多いという話も、どのくらい事実かは不明だがあるくらいだ。
しかし、だからこそ、心霊的なことには気をつけたいもの。 世の中には、そういうものがなんとなく見えると主張する人がいるわけだが、中には、単なる好き嫌いを心霊とかいう権威を借りて、ぶちまけているだけの人もいないわけではない。
個人的には、スピリチュアルでない看護師さんの方を希望するのだった。
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