Wiki、リンクポピュラリティ
「成長の痛みを味わうWikipedia--2つの「事件」で問われる在り方」を読んで、いろいろと考える。
現在、Webの世界では、Web2.0だなんだと、人の集まりの知を、積極的に活用することが、ポイントになっていると思う。 誰でも編集できるWikiを使った百科事典Wikipedia、人々がリンクしているものを重要だと見なすサーチエンジンの検索結果の順位付けアルゴリズム、etc.…。
これらは、一番ナイーブなレベルの行動の影響しか考えないけれど、知性的な、善意の第三者的な人たちの集まりに対しては、ある程度意味を持つ。 しかし、直接の利害関係があり、自分の行動がメタレベルでどのような影響を持っているのかについて自覚的な人たちがいると、故意の操作的な振る舞いが可能になり、基本となっている考え方に見直しが必要になってくる。
人の集団が協調して効果がある場合というのは、限られている。 でも、それでは代わりのシステムがあるかというと、たぶん、見えていないんだろうなあ…。
ネットはまだはじまったばかりだけれど、ネットでないところでこれまで行われていた、そこそこ(あくまでそこそこ)成立している評価のシステムを取り入れようとすると、結局、ある種のポイント制みたいなものになってしまうような気がする。 ネットのオークションの評価ポイントシステムにいまいちなじめないわたしには、それはそれでうれしくない世界だったりするんだけれど。
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