まるくすタン
おおつやすたか著、『まるくすタン -- 学園の階級闘争』、サンデー社 A-KIBA Books、2005年を読む。
本書は、マルクス、エンゲルス、レーニン、トロツキー、スターリンらを美少女化したエロ小説。 ある全寮制の女学校でくりひろげられる百合的関係。 前半は、それを支配する「女王」の存在に気づき、大衆に決起をうながす論文を作成する、まるくすタン。 邪な思いでそれをサポートするえんげるすタン。 そして、まるくすタンとえんげるすタンを主人公にした百合同人誌が席巻する…。 史実を適当にベースにして、百合モノに仕上げたのが本書だ。
本書の後半は、登場人物を増やして、レーニンたちの物語になる。 こちらは粛正されたり、なんだりと、話が錯綜してわかりにくくなっている。 キャラクターもいまいちわかりにくい。 そういう意味では、前半の方がおすすめ。
よりによって、マルクスたちを美少女化してしまうという発想にはおどろき。 各章には史実の解説もついていて、一応、役に立ちます。
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