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2006.01.08

プリンセスの義勇海賊(シュバリエ)

秋山完著、『プリンセスの義勇海賊(シュバリエ)』、2005年を読む。

本書は、「なつかしき未来」をテーマに、同じ背景をもった宇宙ものを書き続けている秋山完の最新刊。 もっとも、あとがきによると、最初の形は15年前に書かれたものとのこと。

お話は、微妙な軍事バランスの上に成り立った星系で、政略結婚を期待されているけれど、仮想現実の海賊ものの芝居に夢中の王女が、想定されている相手の通っている大学に通うことになる。 ところが、出会った相手の王子は、ナノマシンの攻撃から精神的な疾病にかかっているけれど、意気投合できる人物だった。 そこへ、隣接する宇宙の力を手に入れて、戦乱を起こそうとする勢力が現れて、王子をさらってしまう。 そして、伝説の義勇海賊の力を借りて、この王子の奪還と黒幕との対決を描いたのが、本書だ。

とにかく、王女さまが考えなしの熱血漢、一方、つき合わされる義勇海賊は徹底した現実主義という、設定が楽しい。 登場人物が多く、話が同時並行で進み、場面がパラパラと切り替わるけれど、ちゃんと読ませるお話になっていた。

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