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2006.01.13

ウンコな議論

ハリー・G・フランクファート著、山形浩生訳、『ウンコな議論』、筑摩書房、2006年を読む。

本書は、道徳哲学者で、プリンストン大学の名誉教授の著者が、"On Bullshit"というタイトルで2005年に出版した本の翻訳だ。 本文は、非常に短い。 ただし、本文と同じくらい長い訳者解説がついており、帯にも「米国騒然の怪著、山形浩生による爆笑必至の解説たっぷり付」と書かれていて、これもウリになっている。

本書の本文の内容は、「ウンコな議論」というのはどういうものなのかを、似て異なる言葉やウィトゲンシュタイン、OEDなどを引用して、間接的にぐるぐる説明していく。 ハエのように「ウンコ議論」のまわりをぐるぐるとまわりまくり、「本当の自分」教のウンコにとまる。

一方、訳者解説の方は、これまた本書の内容は直接解説しないで、著者のことや、本書の書かれた時代的背景や、その他のこととの関係や、「ウンコ議論」の効用などと、外側をグルグルとまわったものになっている。

一種の芸のような本だった。

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