刑務所の中
花輪和一著、『刑務所の中』、講談社漫画文庫、2006年を読む。
本書は、拳銃の不法所持で3年の獄中生活を送った花輪和一が、刑務所での生活を描き、人気を博した作品を、文庫化したもの。 ただし、21ページ近くの書き下ろしがある。
読んでみて、懲役刑のイメージがはじめて見えてきた。 いずれにせよ、刑務所の中は、時間の流れが違う。 生活も、どこか昭和な雰囲気で、これは施設の古びた感じや、作業内容、たくさんの人とプライバシーがほとんどない同居状態ということから来るような印象を受けた。 関心事は、食事がメインになるのか、頻発する食事のメニューの話にはむむむという感じ。 後、入浴があまりにせわしないのも印象的だ。 かなり想像と異なっていたのは、懲罰の対象となる行為だ。 どちらかというと、決められたことを忘れずに、厳密に実行できるかが問われているような気がする内容で、ちょっとぼけている人にはつらいところかもと思った。
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