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2006.06.08

脳をめぐる冒険

竹内薫、藤井かおり文、モリナガ・ヨウ絵、『脳をめぐる冒険』、飛鳥新社、2006年を読む。

本書は、ファンタジー仕掛けの脳科学の入門書。 お話は、アキラと名乗る少年と出逢ったことで、自分の脳の中に入り込んでしまったカオルが、アキラと一緒に脳の中を探検するというもの。 『脳の国のアリス』といった感じだろうか。

本書の場合、脳の機能はそれぞれ擬人(動物)化され、機能に応じた特徴を持っている。 この特徴の説明はわかりやすかった。 しかし、一方で、全体としては意識を形作るけれど、それぞれの部分に分解すると意識を形成しない脳の各部が、それぞれ人などの意識をもったものとして描かれているので、それで結局、全体としてはどうなのかはよく見えなかった。

この辺は、相性がありそう。 個人的には、もうちょっとオーソドックスな解説書を選んだ方がよかったかも。

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